8月4日
台風5号の進路が気になっていたが無事通過したようで朝は曇り空、だんだん良くなることを期待して6時に集合場所の新富観光に向かった。
バスに乗り7時20分には折立に到着した。 そこには既にたくさんの車が停車していた。
準備運動の後、7時45分には3班編成で出発した。
樹林帯の登りもゆっくりペ−スで曇り空が幸いして、暑くなく歩けた。
9時37分には三角点に到着した。
ここからの登りで空の様子が怪しくなり五光岩手前でポツポツ雨になった。
雨具を付けて五光岩ベンチ前を11時30分に通過、12時30分には太郎小屋に到着した。
広場のベンチで昼食を取ったが風が冷たく視界も利かず寒かった。
「調子の悪い人は今なら引き返せる、この先進んだらもう帰れないぞ、大丈夫か?」の声に全員「大丈夫で〜す」の声結局28名全員が揃って雲の平に向かう事になった。
太郎小屋を13時に出発。薬師沢に向かってどんどん下った。
木道は雨に濡れて滑りやすく気を引き締めて歩いた。14時には薬師沢出会いに着いた。一面がお花畑!!
ここで雨具を脱いた。 カッペッケが原の木道も足元に注意して歩いた。
オオシラピソの大木の向こうはガスで何も見えず、ポツポツ雨が降り出した。
15時50分には薬師沢小屋に到着した。
混雑を心配してたが、男女1部屋ずつになり先ずは安心! 雨にもめげずブル−シ−トの下でビ−ルを傾けた。
8月5日
5時に朝食を食べて霧空の中、雨具を付けて歩き始めた。 10分程で雨が上がってくれた。樹林帯の急登の登りを苔の付いた根っこや岩や梯子を滑らないように注意して登った。
8時には木道末端に着いた。
ここからは雲の平の歩きになる。 樹林帯を抜けたので日差しが強くなだらかな木道が続く。
水晶岳、祖母岳、野口五郎岳とぐるりと見えてくる。 良い天気になって何よりだ!
アラスカ庭園、奥日本庭園、自然のなせる業、命名も見事だ! おのおのその雰囲気を表していた。
アルプス庭園のお花畑では今盛りと咲いている花々に思わず ♪♪お花畑で昼寝をすれば・・・♪と歌も出た。
珍しくチョウノスケソウも咲いていた。
9時50分に雲の平山荘に到着した。 広〜い平地でコ−ヒタイムを取ったあとキャンプ場に向かって歩き始めた。
日本庭園を過ぎた頃には風もあって涼しく,とても気分よくハイキング気分で,コバイケイソウの群生も見れた。
11時10分には祖父岳にサブリックの軽装で雪渓を登り,頂上には11時45分に到着した。
祖父岳頂上からは明日に登る鷲羽岳、ワリモ岳、三俣蓮華岳、本日泊まる三俣山荘もよく見えた。
祖父岳を下りてから昼食を取って、12時30分に歩き始めた。
13時50分には分岐点から黒部源流に向かった。 ロ−プで下った所に黒部川の源に当たる黒部源流の標識があった。
今度は下った分を小屋までは登りになる。
14時45分に三俣山荘に到着した。
ここで三俣蓮華岳に登る人はサブザックで出発。 硫黄岳の崩れが目に付いた。
15時55分には標高2841mの三俣蓮華岳頂上に到着した。 少しガスっていたので記念写真を撮って早々に下山した。
16時45分には三俣山荘に着いた。心配してた部屋割りも男女1部屋別になり先ずは安心した。
明日はいよいよ鷲羽岳、水晶岳へと向かう。 天気も期待できそうで、早々に休む事にした。
|
|
|
雲の平山荘前 |
キャンプ場への下り |
祖父岳頂上 |
|
|
|
コバイケソウの群生 |
黒部源流の標識 |
三俣山荘と鷲羽岳 |
8月6日
5時に朝食を取って山荘前でストレッチ体操とリーダーから今日のコ−スの説明を受けて、5時35分には眼下に大きく聳える鷲羽岳に向かって出発した。
ガレ場の混じる稜線を快調に高度を上げて行くと7時10分には標高2924mの鷲羽岳の頂上に到着した。
頂上は360度さえぎるものは何も無く、北は白馬までの後立山連峰、南は御岳、乗鞍岳まで遠望出来、近くには三俣蓮華岳、笠ヶ岳、東には表銀座の常念、槍、穂高岳等、遠くには八ヶ岳、西は昨日歩いた雲の平を眼下に薬師岳から黒部五郎の稜線など360度素晴らしい眺めと感動に歓声の連続でした。
いつまでも素晴らしい眺めに浸っていたかったが、7時35分には次の目的地の水晶岳に向かって出発した。
周囲の眺望の良さに気分爽快な雲上の稜線歩きを満喫し、歩きながらの会話も弾んだ。
|
|
|
鷲羽池と槍、穂高岳 |
ワリモ岳と後方は水晶岳 |
水晶岳への稜線 |
8時15分にはワリモ岳を通過9時30分には水晶小屋に到着した。
全員がリックを置いて行動食と雨具のみの軽装にて水晶岳に向かって出発した。
10時25分には富山市の最高地点である標高2986m水晶岳の頂上に到着した。
鷲羽岳同様にここでもすこぶり良い眺望を楽しむことが出来た。 記念写真を撮って10時45分には頂上を発って11時25分に水晶小屋に戻って昼食のニジマスの甘露煮等の入った弁当を食べた。
12時には歩き始めた。 東沢乗越までは予想以上のアップダウンが続いたが、所どころのお花畑が気分を和らいでくれた。
12時40分に東沢乗越に到着した頃はしだいにガスが湧いてきた。
15時25分には野口五郎岳頂上に到着した頃にはガスのせいで冷えてきた。野口五郎小屋に到着した頃にはガスがさらに濃くなってきた。
今回の山行最後の山小屋は今の時節には珍しくゆったりとした部屋割りで、布団も4枚で5人。食事も山菜のてんぷらを中心にボりュ−ム満点でした。
夜には夕方に湧いてたガスも消え、満天の星空に明日の快晴を予感した。
8月7日
4時50分に朝食を取って、ストレッチのあと5時40分には今回の最終日のスタ−トで歩き始めた。
三ッ岳まではアップダウンの少ない楽な稜線歩きで、随所にお花畑が広がり、花好きな人にはたまらないコ−ス。
特に三ッ岳から烏帽子小屋にかけての西側斜面には、今を盛りと咲き誇るコマクサの大群落が、これでもかと言わぬばかりに連続し、歌も口ずさむなど心豊かに気分よく歩くことが出来た。
三ッ岳から烏帽子小屋へは約300m下がってから少し登り返す。
この稜線からは常に立山を南東面から眺めながら歩くが、我々が日常に富山平野から見る立山とは全く違い、実に巨大な堂々とした山塊である。
8時50分には烏帽子小屋に到着した。
|
|
|
三ツ岳への稜線 |
こまくさ |
後方は立山連峰 |
|
|
|
烏帽子小屋 |
烏帽子岳 |
高瀬ダム |
9時05分に行動食と雨具の軽装で烏帽子岳に向かって出発した。
9時25分にはニセ烏帽子岳に到着し9時50分には標高2628mの烏帽子岳頂上に着いた。
頂上ではあいにくガスが湧き眺望は今ひとつだった。
10時35分には烏帽子小屋に戻り、昼食を取ってから11時05分には長いブナ立尾根の下山にかかった。
樹林帯のなか、見通しの利かない急な下りがダムサイドまで続き単調なのと、リ−ダ−から足元注意を言われていたので、皆黙りがちだが高度はどんどん下がるのは嬉しかった。
14時05分には崩落の進む不動沢に到着し、2回のつり橋と長いトンエルを歩いて、ロックフィ−ル式の高瀬ダム上に出るとタクシ-が待っており、七倉ダムサイドまでタクシ−に乗りた。
ここで待っていた貸切バスに乗り換えて葛温泉の高瀬館に寄ったあと、帰路に向かった。
18時35分には集合地点に着いて、全員ほど良い疲れと4日間の素晴らしかった山行をみやげに家路に着いた。