年月日 平成 19年12月7〜11日
天  候 曇りのち晴れ
ル− ト12/7  富山空港→仁川空港→春川
     12/8 三岳山登山 南怡島見学 →交流会
     12/9  国立中央博物館 NANTA:劇場
     12/10 水落山登山 →交流会
    12/11
仁川空港着・発 富山空港着

参加者 14名



交流親善登山
  
三岳山、水落山
      (654m)     (637.7m)

12月7日(金) 出 発     天候;曇り
10:30全員空港に集合。 飛行機は11:50に 富山空港を離陸し、13:50に仁川空港に到着した。
仁川空港には江原山岳会の李文周さんなどが寒い中、出迎えてくださった。
予約をお願いしてあったバスで春川に向かったが
風はさすがに冷たく、ソウル郊外に出ると山肌に雪が見え始める。昨晩降ったとのことで今年二度目の雪とか。
17:20にホテルに到着。夕食のあと、明日の山行にそなえて注意事項の説明。テープ結び、シートベルト、アイゼンのつけ方などを確認した後、就寝した。

128日(土) 三岳山 登山  天候:晴れ

ホテルにて朝食をとったあと、 江原山岳会の皆さんの車に分乗し登山口に向け出発した。
9:20 衣岩ダム駐車場着。辺りはダム湖より立ち昇る朝霧に包まれていた。
10:05 上院寺大雄院にて休憩。ダム湖の水温と大気の温度差によって生じた霧が、周囲の松に霧氷となって結晶し、幻想的な風景を作り出していた。現地では「雪花」と言う。
10:36にはカルタック峠(息切れで、はあ〜はあ云う峠の意)着。
11:30頂上まであと480m地点にて休憩。この間、多くの後続の韓国人パーティが追い越して行く。11:55頂上手前のピークにて記念撮影。12:05には三岳山(654m)頂上に到着した。
12:15下山のために軽アイゼンを付け頂上を出発した。
途中
333段の木を組んで作った階段を下る。12:55興国寺にて休憩。13:35途中「登仙の滝」の絶景を見て、全員無事三岳山券売所(もう一方の登山口)に到着した。

※ 三岳山(サマクサン)の印象

三岳山山頂

山容は、全体は岩山で、老松が岩石の隙間に必死にへばりついている感じ。登山コースは急登個所や危険個所もあるが、大概しっかりした手摺や階段でカバーされている。
韓国到着前日に江原道地方に大雪注意報が出ていたが、幸いなことに雪は
5センチ位で大した事はなかった。
李文周先生のアドバイスで軽アイゼンを携行し、下りに使用し有効だった。


14:00
タッカルビ横丁の50年の歴史を有する「ウオンジョ」にて昼食。女性軍の要望の強かった「冬ソナ」の撮影地南怡島(ナミソン)を散策した。
18:00 ホテル着。シャワーと着替えをし、 市内の焼肉料理店にて交流食事会。21:40 ホテル着。


129日(日) 移動とソウル観光  天候:晴れ
5:00オンドル暖房の部屋は敷き布団2枚で背中の温もりはちょうど良かった。 
6:50
南春川駅には江原山岳会の李文周様ほかトップの方々が見送りに来て下さった。
K-RAILのムグンファ号に乗車し、ソウルに向けて出発した。
外気温がかなり低いのか(−3度〜5度位)川面には霧が立って冬景色を強調していた。
 
8:55
清涼里駅に到着。車窓からは明日登る水落山や江北区のシンボル三角山(万華峰、白雲峰、仁寿峰)が一層美しく見えた。
9;48
李先生の車でソウル市内観光に出発。11:20国立博物館を見学した。設備の整った大きな近代的な建造物で、若くて美しい職員が日本語で案内して下さった。
13:30昼食はお薦めのメニューで美味しくいただいた。
ポッサム
(殿様)キムチが格別であった。「アジュ マッシッソヨ(とても美味しい)」を連発する。
南山ゴル韓屋マウルや南大門市場も見学し、18:00包丁を乱打しながら料理を作る演劇、NANTAを観劇した。
19:45すっかり暗くなったソウルの街はクリスマス一色。あちこちのイルミネーションの素晴らしいこと。まさに光のファンタジー。2年間をかけて泥川から清流に変身した清渓川はイルミネーションで飾られ、多くの人たちが散歩していた。
20:30
夕食を摂った店の名前は「鳥一匹」。大きな洗面器に鍋の蓋。蓋を上げてみると鳥のぶつ切り、トポッキ、じゃがいもなどが入っている。煮えあがるとタレをつけて頂いた。
23:00アカデミー・ハウスに帰着。とにかく忙しい一日だった。

1210日(月) 水落山 スラクサン登山(637.7m)   天候:曇り
8:05韓国4日目はACADEMY HOTELで薄曇りの朝を迎えた。風がないのでそれほど寒さは感じないが、体感では−2℃くらいか。
9:45李圭泰氏をはじめ顔見知りの韓国登山文化院の方々、そして大東(テドン)山岳会の皆さんと共にソウル特別区の東北にある水落山へ向け出発。(皆で26名)
10:55バスを降り、林道を歩き始める。6日に降った雪が薄く凍りついている。谷に沿う登山道の木の間から大きな岩が立ちはだかっているのが見える。花崗岩の一枚岩だ!
11:15林道歩き20分で登山口。11:35準備体操後出発。12:10スラクサン リッジ標高500mに着く。

水落山山頂

午後1時を過ぎたころ、「そろそろお昼にしましょう」声がかかった。韓国の山岳会の皆さんから韓国海苔巻き(キムパプ)やキムチを頂いた。
昼食を終え、アイゼンを付けた。あと一息で水落山頂上だ。
14:35
水落山頂上。スゴイ眺め!西に(ト)峰山(ボンサン)、その左に北漢山(プッカンサン)、はるか底のほうにソウルのビル群が見える。山の素晴らしさは、高さとはあまり関係がない・・と、韓国の山でいつも思う。
14:45帰りは、尾根道を西に取り出発。1時間50分ほどで林道に降り立つ。16:45江北区庁からの迎えのバスに乗り、江北区庁へ。
<
江北区区長表敬訪問と交流会>
17:00
職員のみなさんが手に手に花を持って私たちを出迎えて下さった。3Fの会議室に通され、一人ひとり自己紹介。金顯豊区長さん自ら一人ひとりに名前の由来を尋ねられ和気藹々の雰囲気になった。
引き続き4階のホールに移って、レセプション。当会のM副会長の流暢なハングルでの挨拶や返礼のよさこいおわら」に拍手。
19:10場所を韓定食の店チョンドン ハンシクに移して、区長さんの招待で交歓夕食会。
21:00 別れを惜しんでソウル市内のホテルに向かった


1211日(火) 帰国の旅              天候:曇り 
5:00モーニングコールで飛び起きる。昨日までのオンドル部屋にシャワーとは違い、ベットにお風呂だったのでぐっすりと寝込んでしまったようだ。
6:00
大型タクシー3台に乗り合わせ、 楽しかった思い出を後にホテルを出る。
6:50仁川空港に着く。7:30ターミナル34番までみんな一緒に行き、搭乗口の確認をした後、買い物や両替のため一時解散する。お土産を手に飛行機は9:10 仁川空港を離陸し、10:30 富山空港に着陸。

今年は韓国の皆さんとの親善交流登山が始まってから10周年。このような節目の年に登山の旅に参加できましたことに心から喜びを感じています。
見知らぬ国に出かけ、「迎えてくれる人のいる旅」は再会の喜びもあり、何かと安心した旅ができることです。
今回の訪問登山でも出迎えから見送りまで、山行でも食事でも細心の気配りとおもてなしを受け感謝に耐えません。
低山だったとはいえ雪と氷、氷点下5〜7度の環境のもと岩山を3点確保で登ったり、スケールの大きい花崗岩をロープ伝いに登るなどたいへん貴重な体験ができました。
日本とは異なる韓国の自然から受けた感動、韓国の皆さんから受けた幾多の恩情を忘れることはできません。
これらの親善交流登山が成功裏に進められました背景には、これまでの活動を進めてくださった役員と会員の皆さんのご理解によるものと感謝いたします。