白 山
(はくさん)
(2,702m)
年月日 平成29年 7月24日(月)〜25日(火)
天 候 雨
所在地 石川県市ノ瀬
参加者 22名
記録者 M.Y
宿泊山行 1日目 7月24日(月) 曇天のち雨 白山開山1300年(717年 泰澄大師)にちなみ計画された定例山行でありました。 個人的には、20年振り2度目の曾遊の山に期するところでもありました。 しかしながら、週間天気予報どおり梅雨前線の停滞により、暗雲立ち込めるなか重い気分を引きずってのスタートとなりました。 以下に視界不良の中、雨と汗でずぶ濡れになったメモをもとに行程概略を記します。 5:42 新富観光バスセンター集合のうえ出発 6:04 高岡砺波SIC(3名乗車)。車中、GCLのMさんから本山行の概要説明あった。
9:20 ラジオ体操後、「砂防新道」に向け出発。まずは吊橋を渡り緒に就く。 〜 (別当覗) 〜 10:18 中飯場で小休憩(10分)。砂防堰堤を至近距離にする。 12:00 甚之助避難小屋(トイレ・水場)で昼食。ここまで降られなかったことを僥倖とする。 13:14 南竜道分岐を左に分ける。 14:20 延命水で咽喉を潤しシンボルの黒ボコ岩に到達するものの、全容が不明瞭であった。黒ボコ岩からしばらくして木道に出てひとまず安堵する。 〜 弥陀ヶ原 → エコーライン分岐 → 五葉ハイマツの五葉坂 〜 15:00 室堂着(2450m、立山室堂とほぼ同様)全6室貸切りの『白山雷鳥荘』で荷物を解く。 富山出身の女性から同館の使用法について説明を受ける。コインシャワー(2室)があり、個々に使用する(但し、3分強に限られる)。 その後夕食まで懇親のひと時を持つ。岡本会長の水なすに舌鼓を打ちつつ、いつもながら重い荷物をパッキングされた労にただただ感謝する。 17:20 食後ミーティング。GCLのMさんから明日の予定として、天候が好ければ頂上を目指す旨報告があった。 2日目 7月25日(火) 終日雨
これはSさんから、観光新道は雨が降ると増水して危険である旨の進言による。ふと、かつて安達太良山を強行軍した時の長い下りが脳裏をかすめた。 7:00 雷鳥荘内で写真撮影をして出発とする。 白山神社奥宮の脇に咲き誇る大ぶりのクロユリ群落を堪能するとともに、参拝ならびに写真撮影のうえ、帰途に就く。 7:39 エコーライン 尾根筋で水量が少なく、安心して歩を進める。クロユリ(僅少)とシナノキンバイの群落。 8:40 大過なく南竜道に合流する。 9:00 昨日辿った砂防新道に合流し、想いはただ早く入浴することに。 9:20 甚之助避難小屋 軽食とする。
11:05 中飯場 12:00 別当出合着 13:15 白峰温泉ホテル八鵬で一浴する(〜14:00)。 16:16 高岡砺波SIC(3名下車) 16:40 新富観光バスセンター 雨も亦た奇なり≠ニ言いますが、やはり全天候型で臨みたかった白山でした。 仄聞するところ、いずれリベンジの由。ともあれ全員何事もなく下山できたことが何よりでした。無事に家路に辿り着いてこそフィニッシュ。五木寛之著の『下山の思想』と、おのが人生の下山とを重ね合せながらの山行でもありました。 〜ちょっぴり哲学的になりました!? 肌理細かく配慮された担当役員各位、そして参加者の皆様、ありがとうございました。 (後日譚:皮肉なことに、翌日26日は天候が回復し、お天道様が微笑んでいました。〜悔しい) (備 考) 前述のとおり特筆することもなかったため、お花について二つの瞳とプラスαの瞳で捕捉したものを下記に記します(ご寛容いただきたく)。併せて、( )内にお花の多寡ならびに表意文字を一部記載しました。 ウバユリ、オククルマムグラ(奥車葎)、ギンリョウソウ(銀竜草)[腐生植物]、ヨツバヒヨドリ、サンカヨウ(山荷葉)、エンレイソウ(延齢草)、トリアシショウマ(鳥足升麻)、ヤグルマソウ、オオバミゾホオズキ、センジュガンピ(千手岩菲)、クロクモソウ(黒雲草)、ゴゼンタチバナ(御前橘)、マイズルソウ、ズダヤクシュ(喘息薬種)、タマガワホトトギス、イワオトギリ(岩弟切)、キバナノコマノツメ、ミヤマキンポウゲ[群落]、ミヤマキンバイ(深山金梅)、ヨツバシオガマ(四葉塩竈)、ハクサンボウフウ、ミヤマシシウド、シラネニンジン、モミジカラマツ(紅葉唐松)、カラマツソウ、コイワカガミ、ヤマハハコ、クルマユリ、キヌガサソウ(衣笠草)、ウラジロタデ、ウラジロナナカマド、ベニバナイチゴ、クロウスゴ、イブキトラノオ[群落]、ニッコウキスゲ、ハクサンフウロ、テガタチドリ[僅少]、ミヤマコウゾリナ(深山髪剃菜)、イワイチョウ、ミヤマダイモンジソウ(深山大文字草)、ミヤマダイコンソウ(深山大根草)、ツガザクラ、アオノツガザクラ、コケモモ、シラタマノキ、チングルマ、コバイケソウ[稀]、ミヤマクロユリ[群落]、シナノキンバイ(信濃金梅)[群落] 以上。 残念ながら、ハクサンコザクラ、ハクサンイチゲ、ハクサンチドリに相見えることはなかった。(節穴かもしれません)。
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