燕岳〜大天井岳〜槍ヶ岳
 (つばくろだけ)(おてんしょうだけ)(やりがだけ)
 (2,763m)(2,992m)(3,180m)

年月日  平成29年8月25日(金)〜28日(月)
天  候 雨後晴れ
所在地 長野県松本市 岐阜県高山市
参加者 17名
記録者 Y.A  K.O  T.N








表銀座コース 東鎌尾根ルート経由

1日目 8月25日(金) 曇りのち雨
新富観光バスC 〜 中房温泉 〜 合戦小屋 〜 燕山荘

6:00   新富観光バスセンター17名集合、
参加費5000円返金あり。経費明細とともに渡される。しっかり会計Sさんのお仕事です。空からはぽつぽつと雨が・・・。予報通りですが、

登山口の中房温泉にて
7:50   小谷道の駅でトイレ休憩。Nさんからスイカを戴き出発。

9:34  登山口の中房温泉に到着。(標高1470m)車中でもずーと雨が降り続いていたがここでも雨、早々にカッパを着込む。
GCLのMさんから今回の山行について説明あり。『ゆっくり安全第一で歩きましょう。』また今年の新会員3名の紹介あり。

10:00  相変わらず雨が降り続く。メモっても何が書いてあるかわからなくなる。紙もペンもダメになり記録困難!

10:40  皆もくもくと急登を歩く。雷まで鳴る中、立ち休憩。

11:50 (標高1900m)いつか小雨になるだろうという願いもむなしく雨は、やまず、昼休憩をどこで摂ろうかと迷いつつ小休憩。軽く食事する人も。

12:10  第3ベンチ着。ここでも雨は、降り続く。リーダーから昼休憩をと指示あり。
食事もそこそこに出発。

13:13  富士見ベンチ通過。富士山なんて見えるはずない。この天気!

14:00  合戦小屋に到着。名物の安曇野波多のスイカを売る売店。雨の中、それにかぶりつく人もあり。しばしの骨休み、北アルプス三大急登の合戦尾根にいざ!

14:44  三角点のある合戦沢の頭に到着。(標高2488.1m)晴れていれば槍ヶ岳も見える展望のいいところなのですが・・・。

合戦沢の頭にて
15:20  ベンチ休憩。『もう少し』の掛け声に腰を上げる。

15:40  燕山荘に到着。7400歩。
リュックを背負ったままで階段を登りつめて、長い廊下を抜けて奥の奥に案内されて新館の二段ベットのあるスペースへ。

17:00  夕食。燕山荘は人気のある山小屋の第一位だそうで食事も好評で品数も多い。明日の活力のため一生懸命食べる。また『明朝晴れれば、燕岳山頂に登ろう』と
食事後、赤沼オーナーのスライド会 燕岳の四季の写真や自然保護のために登山のマナーを守ってほしいことなどのお話あり。名物アルプホルンの生演奏で締めくくる。
丸一日雨だったので乾燥室の中は、いずこも濡れた衣類や靴でいっぱい。その為なかなか乾かぬ 。ストーブの前で辛抱強く乾かす人あり。(私には無理!)
山道は雨のせいかそれほどでもなかったのにどこにこんなに人がいたのだろうと思うくらい大勢の人で宿の中は。賑わっている。(燕山荘は600人の収容可)

2日目 8月26日(土) 雨のち曇りのち晴れ
燕山荘 〜 大天井岳 〜 ヒュッテ西岳

4:20  点灯する。ありがたい。こんなに早く電気をつけてもらえる処は初めてだ。

4:45  朝食。昨夜から風も吹いてきて心配していたが、まだ雨風。山頂への登山は、中止である。携帯のピンポイント天気予報で雨雲の動きを予想し出発の時間を見あわせる。予定の6:00ではなく7:30に変更とする。ゆったりとした時間、新設の木の香る炊事場にてコーヒータイム。

7:30  雨が止む。うれしや。この雲行だと大丈夫そう。

7:40  予定より1時間40分遅れで憧れの表銀座縦走コースへ

コーヒータイムを楽しむ 燕岳を背に 燕山荘を背に












8:50  蛙岩らしき岩をみて天候が回復してきて見晴らしがよくなる。白い砂礫や奇岩などでかたどられた山頂を振り返る。登れず残念であった。これから大下りです。

9:05  朝、肌寒いくらいだったのでみな着込んでいた。でもいよいよ熱くなり皮はぎタイム。うれしやカッパが脱げる。
天候が回復に向かう

9:50  砂礫斜面にコマクサが咲き誇る。旬は過ぎるも厳しい環境の中に凛として咲く。

10:20  平坦な道がしばらく続いたが、ここで鎖場です。2669m

10:50  【喜作レリーフ】なるものが平面岩にはめ込まれている。すぐそばに4mほどの梯子が二本斜面にかけてある。ここを慎重に登る

11:00   常念岳と燕岳と槍ヶ岳を示す標識あり。陽が差すが風つよくなる。眺め良好。
時折振り返ると今まで歩いてきた稜線を眼下に見渡せる。大天井岳に近づくにつれ道が険しく岩々。

11:27   道すがら大天井岳までの距離が、400m、200m、と書かれてある。あと100m

11:35  大天荘着 2870m 空荷にて山頂2922mへ登った者だけで記念撮影。
下山後大天荘前にて少しはまともな食事。

大天井岳頂上にて 大天荘を望む

13:15   大天井ヒュッテ前通過 2650m。テーブルの上に模様と見間違うような小さな虫がいる。これから喜作新道を歩く。

13:50  梯子を下ると樹林地帯が涼しい。が登るとなると暑い。

14:00   ビックリ平着。2549m つやつやした緑、茶色の小さな虫が標識の字を埋め尽くすほどぎっしりと張りついている。それでビックリなのか??
目標の槍ヶ岳

14:35   休憩。槍ヶ岳にかかっていた黒い雲が晴れてくっきりその姿を現す。
明日の心配も晴れる。『しっかし、遠いわぁ。』歩いても歩いても近づいた気が しない。しかしながら行く手にY字雪渓の上にそびえる槍ヶ岳を望める。目標が見えていると頑張れる気がする。

15:08  赤岩着。赤岩岳山頂まで50mとある。また大天井ヒュッテから2.8qヒュッテ西岳まで1.3Kの標識。ここから行く先の東鎌尾根の道が見渡せる。上から見て苦笑いしてしまうほど怯える。
15:46   ケルン到着。眺め良好。

16:15  ヒュッテ西岳に到着。遅くに出た割に早く着いた。余裕の時間をとった計画なので体も心も楽でした。天候の変化にも対応できてすごく安心できますね。
私は昨日の濡れたものを乾燥させようと思いきや ここには乾燥機がない。
しかもザックは寝床には、持込禁止で入口の狭い広間に置く。

一旦どんどん下りあのジグザグのトゲトゲの段々の稜線を登れるのか?・・・・。ガイド本にはよく整備された道とかいてあったが・・・。互いに苦笑いした顔を見る。

ヒュッテ西岳が目前 槍ヶ岳のシルエット
16:35  夕食前に 小屋の後ろに集まり西岳を背にしてささやかな宴をくむ。
また明日の槍ヶ岳へ無事登頂できることを願って乾杯!!

17:00  夕食。話題は明日の東鎌尾根ルートの話になる。はじめて槍ヶ岳に来た人が大半で恐怖心もそこそこに持っているようだ。今回この東鎌尾根を歩くことが本来の目的だからということやそれなりの覚悟を決めたなどそれぞれ話す。リーダーのTさんは、皆の話を包み込むようにして聞いてくれる。
24時間TVで『いもとあやこ』もくるんじゃないの。という明るい話題も心が弾む。

18:30  真っ赤に空を染める夕日が槍ヶ岳を真っ黒なシルエットにして浮かび上がらせている。厳しくも美しい!夕日を背に女子が揃って立つ。明日の登頂へ気もちが高まる。

20:00  消灯。たくさんの星が綺麗!!明日への期待が、いやがおう膨らむ。
明日からは、記録の方も専門家にバトンタッチです。
(記録者 Y.A)

ミヤマコウゾリナ コバノコゴメグサ ハクサンフウロ













3日目 8月27日(日) 晴れ
ヒュッテ西岳 〜 水俣乗越 〜 三段梯子 〜 カブリ岩 〜 ヒュッテ大槍 〜 槍ヶ岳山荘 〜 槍ヶ岳山頂 〜 槍ヶ岳山荘
ヒュッテ西岳前で

一日目は、土砂降り、雷。二日目は快晴で、燕山荘からヒュッテ西岳までは天を指す槍ヶ岳とそれに連なる北鎌尾根を右手に見ながらルンルンの気分の登行であった。
そして今日は本計画でも最も厳しく緊張感の求められる東鎌尾根への挑戦である。
ナイフリッジのようなやせ尾根、垂直の鉄はしご、そして鎖と私たち高齢者にとっては手ごわい。

5:50  2686m ヒュッテ前に集合、「みんな仲間なんだから助け合って全員で厳しい東鎌尾根から槍ヶ岳を目指そう!!」とGCLのMさんからの掛け声に押され朝日に輝く槍ヶ岳を目指す。ここから槍ヶ岳までは、大下りでかつ鎖、ハシゴも連続している。途中、登山道に熊の糞らしきものが散乱されていて別の緊張を感じる。

7:00  2470m 水俣乗越に着く。東鎌尾根の最初の難関を無事に下った。しかしこれからが核心部である。誰一人も槍沢ルートへのエスケープを望むものはいない。


さぁ!これから大下り 水俣乗越から東鎌尾根へ 槍ヶ岳遠望












8:05  難所の一つ、垂直の三段梯子にかかる。15mほどであろうか。慎重に慎重を重ねて下る。皆揃って休憩。みんな安堵の顔である。

9:10  大きな岩がせり出したカブリ岩で休憩。素晴らしい展望でやせ尾根の右手はノコギリの歯のような北鎌尾根、左手は穂高連峰、そして眼下には槍沢を蟻のような登山者が見える。一歩進むごとに正面の槍ヶ岳が眼前に迫ってくる。

9:50  2884m ヒュッテ大槍に到着し、行動食をとる。ここまで来れば槍ヶ岳は、目の前で首を折って仰がねばならない。

槍ヶ岳山荘前で

11:10 3020m 槍ヶ岳山荘に到着。思わずみんなの顔から笑みがこぼれる。厳しい東鎌尾根と聞いていたが終わってみれば「頑張れたね」「それほどでもなかったね」の言葉に代弁されるように17名みんなの心意気が一つになり頑張ったからであろう。最年長77歳からの高齢者グループに拍手をおくりたい。
夏山登山の最盛期も過ぎており山全体が静かなようだ。13時に山頂を目指すこととしそれまで昼食休憩をとる。
TVカメラ等が。宿に設置されており異様な雰囲気に尋ねると日本TV系列の 24時間TVでイモトさんと片足義足がここを目指して登ってくるとのこと。

13:00  頂上を目指して出発するが、この時間は大混雑となっておりなかなか進まない。ハシゴ、鎖につかまりの待ち時間が、ひどく長い。

14:15  3180m何とか山頂に到着。狭くて17名揃っての記念写真も撮れない。山頂からの360度景観は絶筆に等しい。登ってくる人に押されるようにして下山にかかる。

14:45  ようやく山荘に戻る。
間もなく24時間TVの一行が、登ってくるとのこと。登山者の拍手に迎えられ二人が、山荘に到着。二人はしばらく休憩したのち山頂を目指すらしい。その間私は二人と会話するチャンスあり。お二人の頑張り、特に左足義足の江口舞さんの明るさに私は感泣してしまった。 二人が山頂を目指して挑戦している時、私は「イモトさん、江口さん頑張れ!」と声援を送った。私の声が二人の耳に届いていただろうか。山彦の返事が返ってきたような・・・。一杯のジョッキビールが美味であることは、言うまでもない。
(記録者 K.O)
槍ヶ岳山頂にて 槍ヶ岳山荘前にて












4日目 8月28日(月) 晴れ
槍ヶ岳山荘 〜 飛騨乗越 〜 槍平小屋 〜 滝谷避難小屋 〜 白出沢出合 〜 穂高平小屋 〜 新穂高ロープウェイ乗り場 〜 中崎山荘(入浴休憩) 〜 奥飛騨道の駅 〜 富山

5:00  朝食 気温10℃ 頂上は8℃とでている。
槍平小屋を望む

5:50  3020m 下山出発。方位196°

6:00  飛騨乗越 強風 体調を整える。方位290°で飛騨沢に向かい下る。

6:45  2755m 休憩

7:20  2550m 千丈沢分岐にて休憩 方位260°

8:00  2200m 休憩 飛騨沢を右にみながら進む。

8:20  2100m 水場休憩 大喰沢からの水かな?

9:15  1980m 槍平小屋 大休憩 簡単な食事ラーメン等

9:50  小屋を出発。 樹林の道を進む。

10:30  1840m 休憩

エイレンソウ キヌガサソウ
10:50  滝沢出合 避難小屋あり 方位240°で白出沢まで

11:15  1700m 休憩

12:30  1504m 白出沢出合 コーヒータイム これより林道になる。出発13:00

13:40  1290m 穂高平山荘着。休憩

14:50  1090m 中崎山荘着。休憩後温泉に入る。

16:00  帰路につく。バスの中で一人一人の山行感想等を聞く。

18:30  新富バスセンターに到着。

今回見られた草花
コマクサ  サンカヨウ  トリカブト  タカネナデシコ  ルマユリ  キヌガサソウ  イワベンケイ  オオヒョウタンボク  エゾシオガマ  ミソガワソウ  クロマメノキ   ゴゼンタチバナ  シラネニンジン  イワオトギリ  ハクサンフウロ  チングルマ  ベニバナイチゴ  オニシモツケソウ  ウメバチソウ  トウヤクリンドウ  ウサギキク   ヤマハハコ  オタカラソウ  カニコウモリ  チシマギキョウ  タカネヤハズハハコ  ハクサンシャジン等
(記録者 T.N)