奥獅子吼山
 (おくししくやま)
  (928.2m)

年月日 平成29年 5月7日(日)
天  候  晴(黄砂)
所在地 石川県白山市
参加者 12名
記録者 K.M








定例山行


7:10 富山乗車の参加者10名 新富観光バスターミナルに集合。

7:15 予定通りの時間にバス出発。
バスは中型で座席に余裕。運転手は顔なじみのKさん。

7:38 高岡砺波インターでGSLのMさん(以下SMさん)、Yさんが乗車。
全員揃ったところで、GCLのMさん(以下CMさん)より挨拶と本日の計画の説明。
参加者が少なかったので、バスの選択と費用負担について悩んだとのこと。結果として募集条件通りの負担としたい旨の話があり、全員了解。
今日は天候が良いので、帰路はゴンドラを利用せず林業試験所 の方に徒歩で下山することに変更する案が出され、全員了解。
陽ざしはあるものの黄砂で霞んで見える。気温17度の表示。

山頂での集合写真
8:45 ゴンドラ乗り場の駐車場に到着。装備をつける。
ゴンドラの乗車時間まで1時間あまりあり、時間の有効活用。 CMさんより、各自持参の“マイ地図”(CMさんの言葉)と磁石を取り出すよう指示あり。 ここで地図と磁石の実地研修。教えあいの相互学習も。

・ルートの確認、現在地、目的地の方位確認などを各自が行った。

・Yさんはルート上に高度50m毎にマークして勾配の強さを事前学習していた。CMさんは移動距離500m毎にマークして事前準備。

・目標の方位に送電線が通っていたので目指す頂上はさらに奥にあるようだった。このため、休憩のポイント毎に現在地の確認を行い、新たな目標・方位を設定するよう指導があった。

9:20 SMさんの掛け声でストレッチを行った後、ゴンドラ乗り場へ移動。

9:40 ゴンドラ乗り場に到着。職員の話では、山頂駅では風がかなり強いので運転できるかどうかを検討しているとのこと。また、帰路も風の状態によっては運転休止もありうるとのこと。多くの家族連れとともに運転開始を待った。
バスの中で帰路は天気が良いから歩くことに決めていたが、往きは何とかと願った。

10:06 ゴンドラが動くことになった。一斉に改札を通り、4人ずつ乗り込む。

10:13 山頂駅(標高610m)に到着。

10:20 山頂駅は風が強く、黄砂が混じっているためか遠くは霞んで見える。寒さもあったため皆一枚着込んで出発。始めはなだらかな降りを順調に進んだ。
スミレ、イカリソウ、チゴユリ、ミツバツツジ、ヤブツバキ そしてワラビ・ゼンマイ・ススダケなど。カタクリは見当たらない・・・・。

10:45 月惜峠の分岐点(標高580m)に到着。体温調整と水分補給。
シキミソウ、タニウツギ、エンレイソウ、アオキの花などの声が聞こえる。いよいよこのあたりからカタクリが見えてきた。これまで見たこともないほど、カタクリの花が登山道の両脇に延々と続いて咲いていた。

11:15 林道と並走する分岐点(標高680m)に至った。駐車場から見上げていた送電線の近くだ。

11:35 林道を横断して送電線の下を通る。送電線が切る風の音で空が唸っている。

11:55 もう一本の送電線の下を通る(標高750m)。
オオカメノキ、タムシバ。そして突然変異であろうか紫色の中に白いカタクリを一輪見つけカメラに収めた。

12:25 小休憩。ちょっとだけカロリーと水分補給。このあたりからカタクリは減少。あと800mの標識(標高850m程)に励まされ、もう一息と踏ん張る。

12:50 頂上到着。風強し。遠くに白山が霞んで見えた。「13:30に出発」とのリーダーの声。風を少しでも避けるため窪地の枯れ草の上に12名が車座になった。

13:30 家族づれで来ていた同年代の方にシャッターを押してもらい、記念写真を撮った。5,6歳の女のお子さんにも写真に加わってもらった。写真のあとは童謡「こいのぼり」を元気よく歌っ ていた。予定通り下山開始。

14:10 林業試験場への分岐点(標高750m)に到着。左に折れてブッシュの中に入り、急な下り坂を慎重に進んだ。分岐するところでは声を出すなり、後続が来るまで待ってくれるよう依頼した。
藪の中にもカタクリは疎らではあったが咲いていた。この山にどうしてこんなに沢山カタクリが咲いているのか不思議である。

14:50 標高460mあたりで休憩。

15:25 標高265mあたりで休憩。ホウチャクソウ、サギソウなど。

15:40 標高190mあたりの林業試験場樹木公園を通り抜けるように足を運んだ。ここに一日いても飽きないほどの良い環境だった。

16:00 白山比盗_社のバス駐車場に到着。ストレッチの後乗車・出発
少し心残りの人がいたようだが、入浴はしないことにして帰路を急いだ。

17:30 砺波高岡インターに到着、二人下車。

18:00 新富バスターミナルに無事到着し、解散。
昨年の計画にあった山でしたが、Sさんの遭難に伴い中止となっていた山でした。今回は幸い天候・メンバー・カタクリに恵まれ、地図と磁石の勉強もあり充実の登山でした。
お世話頂きましたCMさん、SMさんに心から感謝いたします。


●ワンポイントメモ (ゴンドラ駅ガイドさん情報)
“獅子吼”=獅子が住んでいる洞穴でもあるのですかと問うたところ、「昔、白山を開く時、開山にかかわった方々がこの地の宿に4泊=4宿したとか。又、別の情報では4軒の宿があったのでシシュク変じて“獅子吼“になったとさ。
“白山比盗_社(シロヤマヒメ神社)”=全国にある白山神社3000社(2000社とも言われる)の総本社。
白山の頂上には「奥宮」があり、室堂に駐在しておいでの宮司が毎日奥社で祈祷されているとのこと。

頂上でお会いした家族は、親.子.孫の3代で石川県から来ておいでの方々でした。私たちの会のことをお話して「ホームページ」をご覧いただくよう勧めておきました。ご家族の幸せを祈っています。