くものだいらじゅうそう

 雲の平縦走
祖父岳 三俣蓮華岳 双六岳
 (2,825m)  (2,841m)   (2,860m)

年月日  平成30年8月 4日(土)〜 7日(火)
所在地  富山市(旧大山町) 岐阜県高山市
コース  折立登山口〜雲の平〜三俣蓮華岳
       〜双六岳〜新穂高温泉
参加者  13名
記録者  K・H Y・O

 






定例山行


1日目 8月4日(土) 晴れ
新富観光バスC 〜 折立 〜 太郎平小屋 〜 薬師沢小屋

今日は北アルプスの奥座敷とも、雲上の楽園とも称される雲ノ平縦走山行である。
くっきりと浮かぶ立山連峰のシルエットが越中駒ヶ岳辺りからの朝日で一瞬見えなくなる中、早めに自宅を出る。7月上旬から続く炎暑の始まりの予感。厳しい山行が想像される。

5:30 新富バスセンターに元気な姿が一人また一人と集まる。
15名の予定が13名との事。体調がすぐれない等、人それぞれであり致し方ないと思う。尚、下山時の入浴などの荷はバスセンターに預ける。
6:00 新富バスセンターを出発。GCLのS、GSLのO、Tさんから挨拶と共に4日間の山行の概説が行われ、資料として「富山市山岳ガイドマップ」が配布された。非常に参考になりそうだ。

7:25 有峰奥の折立登山口(1350m)に到着。夏真っ盛り故にどこも車と登山者であふれ返っている。
登山口で準備体操を行うとともに、T技術委員長から山の歩き方及びペース配分づくりの留意点の説明がある。歩き始め5分程は足の幅程度でゆっくり歩き、その後1.5倍程に足幅を拡げる。休憩予定の5分程前からペースを落としてクールダウンを図るとのこと。この繰り返しにより疲れを残さない歩き方になるとお話があった。

7:50 T委員長をトップに出発。先の説明の歩き方を実践する。

8:20 樹林帯の日陰の中を行くもやはり暑い!! 第1回目の休みをとる。

9:45 数回の休憩をとりながら、アラレちゃん看板のあるベンチを通る。

10:05 1870mの三角点にて少し長めの休憩とし、腹ごしらえの指示がでる。
樹林帯を抜け日照りの強い快晴の中、薬師岳の直近の眺めは迫力がある。
その岳の上に“半分、青い。”の雲がぽっかりと漂っていた。

10:30 三角点を出発。まもなく木道となり涼しい風が後押ししてくれる。やがて振り返ると有峰湖が見えはじめるが周りの草原には花の存在が少ない。咲き終って いるのだ。異常気象?のせいか季節が20日程先行しているのかも。

11:20 休憩を数回はさみ、石畳みの道が始まり皆の歩きは快調である。涼風が気持ちいい。
五光岩ベンチ 太郎平にて

12:40 数次の休みをとり五光岩ベンチ(2196m)に着く。

13:50 予定よりやや遅れ気味に太郎平小屋(2372m)に到着。約1000mの標高差を登りきったことに安堵しつつ腹ごしらえなどそれぞれに忙しい。

14:05 太郎平小屋を出発。黒部川源流域へ下りが始まる。

15:05 第一渡渉点(橋)にて休憩。冷水に親しみ身体を癒す。
無事の到着、乾杯

15:15 第一渡渉点を出発。オオシラビソが大小株立ちする中を歩く。何か異次元の世界に入った感があり退屈させない。

15:50 第三渡渉点(橋)を通過後小休憩する。

16:40 カベッケヶ原を歩く。
17:00 急坂を下ると薬師沢小屋に着く。黒部川源流と薬師沢の出合に位置し、川音が響いている。
多くの宿泊者で乾燥室まで客室とのこと。小屋入口近くのベランダで冷たいビールで無事到着を祝い乾杯する。
流石に水は豊富で冷たく美味しい。黒部源流を堪能する。


2日目 8月5日(日) 晴れ
薬師沢小屋 〜 雲ノ平(アラスカ庭園など) 〜 雲ノ平山荘

薬師沢小屋前にて
5:30 朝食を摂る。早朝出発者の中に赤木沢の沢歩きへ行く完全装備の姿が眩しく見えた。

6:15 小屋を出発。「薬師沢出合吊り橋」を恐る恐る渡り河原に降りる。そしていきなり急登で息が上がるも朝の冷気が気持ち良い。

7:40 数次の休みをとりながら、急登が続くも確実に標高を稼ぐ。

8:25 木道となる。500数拾bの急登を抜けほっとする瞬間である。
平原の様子に雲ノ平に入ったことを実感する。

9:00 アラスカ庭園にてコーヒータイム。シラビソの木立ちを遠景に。
チシマザサの平原がアラスカの名付け理由か??
薬師岳をはじめ周囲360度に北アルプスの名峰が青空にくっきり連なる。この眺めこそ登山の醍醐味であろう。25分休んで出発。

9:55 奥日本庭園。ハイマツとチシマザサの緑の中に様々な岩が散見している。撮影タイム。暫く進むと雲ノ平山荘が見えはじめる。

アラスカ庭園・薬師岳を背に 祖母岳にて
10:22 山荘の少し手前で右に分岐し、アルプス庭園にて荷物をデポして祖母岳(2555m)へ向い雲ノ平の眺望を楽しむ。(約20分間)

11:00 雲ノ平山荘に到着。一点のくもりもない青空の下、北アルプスの山々を眺めながら昼食となる。
この後、雲ノ平周辺の山行、散策について話が弾んでいた。
(K・H)

小屋に着いた後、缶ビールで乾杯。さぞかし美味しいと思ったが冷えてないのでがっかりです。

12:02 食事を摂ったりした後、諸事情のOさんなど5名を残し、散策組8名はナップザックの人、水だけ持つ人、それぞれに身支度をして祖父岳を目指して出発する。

13:01 祖父岳と三俣方面の分岐を通り祖父岳を登る。

13:27〜13:50 祖父岳頂上(2825m) ケルンが沢山積んである。
今まで見えなかったワリモ岳・鷲羽岳がよく見える。写真を撮り、コーヒータイムをして下る。

雲ノ平山荘前にて
14:41 スイス庭園の入口。希望者がいて見て行くことにする。

14:45 スイス庭園の木道末端にベンチとテーブルがある。高天原山荘の赤い屋根が見える。

15:14 山荘に戻る。

16:00 山荘前で全員の写真を撮る。




3日目 8月6日(月) 晴れ
雲ノ平山荘 〜 三俣山荘 〜 三俣蓮華岳 〜 双六岳 〜 双六小屋

5:00 朝食

6:06 「ヘリが荷物を運んで来るので小屋の前にいないで下さい」と言われたがなかなか来ないので出発する。

6:34 スイス庭園への分岐

花が終わったチングルマも美しい
7:16 祖父岳への分岐。今日は登らない。そこで休憩する。Sさんのパイナップルと甘いお汁が回って来る。
途中第2雪田、少し進んで第1雪田が右手側に広がっているも、今年のこの天気、残雪は少ない。チングルマが沢山咲いている。

8:12 下りが始まりストックを伸ばす。急坂の下りである。

8:36〜 9:00 沢を渡った後、休憩する。
沢に下り、顔を洗う人、顔に水を掛ける人、飲む人、思い思いに冷たい水を楽しむ。
沢沿いに沢山の花々が咲いている。
ダイモンジソウ、オタカラコウ、アカバナ、クロクモソウ、トリカブト、シモツケソウ、フウロウ、ウメバチソウ、ウサギギク、カラマツソウ

9:53〜10:18 三俣山荘着。ランチタイム。座っていると寒くなり一枚着る。

10:47〜11:00 休憩。Sさんのトロピカルフルーツが回って来る。3日目なので貴重な果物である。<入れ物の重さ665g(果物375g)>

11:12 斜面一帯がコバイケソウの群落。半分ぐらい花が終わっていて残念です。

11:25〜11:36 蓮華と双六への分岐。出発時Fさんの体調が悪く、Oさんと2班SLのTさんと3名で巻道を進む。他10名は三俣蓮華岳を目指す。

11:55〜12:25 三俣蓮華岳頂上(2841m) Sさんが湯を沸かされ、コーヒータイムをする。

12:48 丸山着。頂上がよく分からない山頂。

13:22 中道稜線分岐(双六と三俣)。

13:35〜14:05 双六岳(2860m)
双六小屋前にて

14:34 下に双六小屋が見える。

14:42 中道分岐。

14:46 巻道分岐。Oさんら分かれた3名も通られた所。

14:49 双六小屋到着。生ビールが冷えていておいしい〜!!
小屋に日本経済新聞の切り抜きが貼ってある。双六岳は悦楽の頂、非凡なボタ山とある。


4日目 8月7日(火) ガスがかかるも晴れ
双六小屋 〜 鏡平山荘 〜 わさび平小屋 〜 新穂高温泉 〜新富観光バスC

5:15〜5:45 朝食

6:15 第1ラジオ体操をして出発する。

7:00 クロユリベンチと標識がある。クロユリの枯れたものを探すも見つからず。

7:31 花見平。大きなシシウドが目立つ。

7:44 弓折分岐
鏡平山荘にて

8:34〜8:45 鏡平山荘。待望の氷水を食べる。鏡池の水量が少ない。

9:25 シシウドヶ原。名前のとおりシシウドの大群。

9:58 イタドリヶ原。イタドリが一面にある。

10:17 千ボ岩。沢にあり岩に千ボ岩とペンキ書きされている。

10:34 秩父沢を渡る。

11:24 小池新道入口。奥丸山の登り口が橋を渡るとある。

11:40〜12:05 わさび平小屋。
好きな物を頼んで食す。(そうめん、ラーメン、トマト、リンゴなど)

12:28 笠ヶ岳新道の登山口

13:08 ゲート(1290m 車を入れない為のゲート)

13:20 新富のバスを見てほっとする。入浴の荷物を持って風呂に行く。

13:30〜14:30 中崎山荘で4日間の汗を流す。

14:32 バスが出る。 途中、上宝村の道の駅で土産を買いたい人がいたので止まる。

16:20 新富バスセンターに着く。

4日間、カッパ(雨具)のお世話にならず、本当に大変だったけど申し分のない山行き でした。3名の幹事さんありがとうございました。感謝しております。
(Y・O)