ハルラサン
 (1950m)

年月日 平成23年 6月 1日(水)〜5日(日)
ル− ト 6月1日 小松空港→仁川空港→金浦空港→済州空港
      6月2日 ハルラサン登山
      6月3日 済州島観光
      6月4日 済州空港→金浦空港→ソール(道峰山ハイキング)
      6月5日 仁川空港→小松空港
参加者 21名



済州市からハルラサン
高志山の会創立20周年記念として韓国交流登山として標高1950mのハルラサン(漢拏山)登山が企画されました。
交流登山は6月1日〜5日の日程で行われたが、ハルラサンに登ったのは6月2日で、登山のルートが4ルートある中で、頂上経由の城板岳から観音寺コース11名と景観の良いヨンシルからオリモクへのコース10名の2班に分かれて登りました。
ここではこの2班の登山報告のみを載せました。


景観コース(ヨンシルコースオリモクコース)

7:50 ホテル前で頂上コース班を見送り、我々ヨンシルコースはバスで登山口へ向かう。
山道と言え牧場あるいは樹林の中は快適な舗装路である。
ヨンシルコースのメンバー 朝鮮山ツツジ(サンチョルチュク)
8:30 広場に出る。トイレ、ビジターセンタがあり大きな車は、ここまで。タクシーを勧められるが我らは勿論歩き。
8:45 舗装路をゆっくり登る。傾斜はかなりきつい。 2.4qの途中は案内板、注意書きなどがあり、参加メンバーのSさんの翻訳を聞きながらゆっくりにぎやかに登る。
9:30 登山口の広い駐車場に到着。 海抜1280m。扁額の掛かった霊室休憩所トイレ、売店がありここからが、本格的登山となる。直ちに出発。
灌木の中をゆっくり登ってゆくうち、いつか林は赤松に変わっている。

10:10 3−3の標識(3番ルートの3合目の意か?)があったが、救急ポイントの表示とのこと
まもなく1400mの立派な石標。

10:20 待望の赤紫のツツジ(サンチョルチュク)がチラホラ現れ、視界が開ける。ここで休憩。
ツツジの背景に向かいの山稜には五百羅漢が並び、まさに韓国の景観。

10:35 1500mの石標。この後も100m毎に石標が建っている。ペットボトルにレジ袋の弁当を持った当地の若者、学生にどんどん抜かれる。山桜の混じる、低いチョウセンシラビソの林を抜け、険しい石の階段を登る。
階段脇のサンチョルチュクの向こうに大きな屏風岩を一瞬ガスが覆う。

11:00 1600m。天国の階段、目的の楽園を目指して木の散策路を行く。視界が一気に開け、阿蘇の草千里を凌ぐ野原がサンチョルチュクの紫に染まる。
頂上も見え、息をのむ素晴らしさに酔いしれながらハルラサンを楽しむ。
漢拏山頂上をバックに1700m地点

11:45 緩やかな木の階段を辿る中、ノルセム(泉)に到着広がるサンチョルチュクを眺めながら学生の群れに混じって昼食タイム。ゴールは直ぐそこに。

12:25 出発。
12:30 コースの最高地ウィッセオルム待避所に到着。人の群れ!群れ!みんな若い。トイレ、売店、休憩所、国立公園管理所の棟が建ち並び、修学旅行の学生、カップルで、賑わっている。頂上をバックに1700m標識の前で記念撮影。
12:50 出発。オリモクコースの始まり1−14の表示を見ながら下山。

13:20 展望台、マンセドンサン(万歳の丘)1500m
これからは、樹林帯に入るので、最後の景観を楽しむ。やはりツツジが壮観。

13:50 ノルセム(サジビェの泉)。 クリーンな水質の薬水とのことで、ボトルの水を入れ替える。
間もなく樹林帯に入り、かなり急な石の階段が続く。

14:25 小休止。木漏れ陽の中で名残を惜しむ。もうすぐゴール。
14:50 オリモク入り口駐車場に全員元気で到着。化石展示場、トイレ、自販機有り。

15:20  バスで出発。15分ほどで街にでる。まもなくホテル着。頂上アタック班が帰るまでフリータイム。ゆっくり休息する。               


頂上コース(城板岳コース  観音寺コース)

前日に登山希望者による登頂グループを編成し、漢拏山の頂上(韓国の最高峰)を目指す事になった。
尚、今回のパーティ−には高志山の会との交流の深い、韓国登山安全協会 副会長のRさんが同行される事になった。

早朝ホテルを出る時の空は霧がかかっていたが、朝霧は晴れると言われているので期待して出発した。

7:00 ロビーに集合しRさんから城板岳(ソンパクナク)登山コースから登り、観音寺(クワヌムサ)登山コースを下山する。 又、途中体調不良の人が出た時には観音寺コースには行かずに城板岳コースをピストンするとの説明があった。
7:20 朝食バイキング。
7:45 弁当と水1本を受取り、タクシー3台に分乗してホテルを出発。
8:15 途中の道路は整備されていて車窓から牧場や畑などの景観を眺め、前方を見ては慣れない右側通行にハラハラしながら間もなく登山口に到着した。
8:20 城板岳(ソンパクナク)登山口のゲート(750m)を出発。
8:30 しばらく整備された登山道を歩いてからストレッチ体操を実施。 大勢の学生達が軽装でビニール袋に水と弁当とキュウリを入れて駆け足で我先にと追い越して行く
(この光景は頂上まで続いた) 

9:15 小休止。水分補給。Rさんから水は1時間に1回は必ず取ることが大切ですとの注意があった登山道の両側はユズリバの群生。
10:00 ソッパッ避難所着。(1070m) トイレ休憩。
111520 小休止。(1355m)
1145 ゲンカイツツジ避難所横を通過。修学旅行の学生達が沢山食事をして賑わっていた。
ツツジが沢山咲いていてとてもきれい。
120020 弁当を少し食べて頂上を目指す。
1240 小休止。(1670m)
1310 小休止。(1800m)アリの行列のように頂上まで歩いている人が良く見える。これまでの低木がなくなり草原の中に満開のツツジが一面に広がっていた。
1330 頂上に到着。頂上は噴火の後の火口となっており、漢拏山最高峰は北岳の1950mであるが、現在は自然保護のために通行止めとなっており東側の1930m地点にハングル文字で書かれた標柱があって、大勢の人が記念写真を撮っていた。
ソンバナクコース(登り) 漢拏山頂上付近(白鹿潭)
頂上コースのメンバー

火口を見下ろすと、水を湛えた白鹿潭と斜面一杯に咲き誇るツツジが見事であり、これまでの5時間余りの疲れも忘れるくらいであった。

1410 観音寺コースを下山開始。こちらのコースは急傾斜であり足元に注意しながら下山。道はしっかりと整備が行き届いていて感心する。城板岳コースからの登りでは学生らしき若者で溢れていたが、こちらのコースでは漸く静かな山歩きの雰囲気を味わう事が出来た。
振り返ると最高地点の北岳が良く見える。また左前方には霊室登山路(ヨンシル)からの別グループが登っているウイッセオルムの穏やかな草原がはっきりと見て取れる。

1445 小休止。(1670m)
150520 ヨンジン避難所跡に到着。後方には王冠岩の岩壁が良く見える。板張りの広場で記念写真を撮る。三角峰の下をトラバースしながら歩く。
1540 三角峰避難所に到着。振り向けばみごとな三角峰が素晴らしい。補食とトイレ休憩。    下山途中1450m付近から下は赤マツ林が延々と続く。
163040 小休止。(1200m)下山途中1050m付近で右下に耽羅渓谷(漢拏山で一番大きい渓谷)があり、昔、済州島は耽羅国(タンラ)と言う独立国家であったとRさんから説明あり。
1710 耽羅渓谷避難所にて小休止。
観音寺コース(降り) 耽羅峡谷

1830 観音寺地区ゲートに到着。Rさんから全員無事で「漢拏山登頂おめでとう&高志山の会」の シュプレヒコールを頂いた。
1840 迎えのバスに乗車。
1910 ホテルで別グループの人達を載せて夕食場所へ移動。
19
202030 真珠レストランにて海鮮料理で夕食。Rさんの適切なガイドで憧れの漢拏山に登頂出来た感激で、ビールと海鮮料理が格別に美味しかったです。
2035 ホテルに到着。  


(漢拏山の感想)
「済州の火山島と溶岩洞窟」の主要部分としてユネスコの世界遺産に登録されている韓国の最高峰に登頂できて感謝しています。 登山道は上りも下りも木道や石で綺麗に整備され、標識も随所に設置されていて残り距離が解り易かった。 また緊急連絡用に約300m間隔でポジションN0と電話番号を書いたポールが立ててあり、観光を重視していることに感心しました。 Rさんの暖かい配慮でスタート時間が遅かったにもかかわらず、城板岳コースを登り、観音寺コースを降り、景観の全く違う二つのコースを案内して頂き感謝、感激しました。
             


韓国交流登山