烏帽子山
 (1274m)

年月日 平成 20年 5月18日(日)
天  候 晴れ
ル− ト 
    キャンプ場→鋲ヶ岳→のぞき→前衛峰→頂上
参加者 34名



ストレッチ後リーダーから「慌てずゆっくりと気を付けて楽しく登りましょう」と挨拶があって、8時50分には心地
よい緑の中を3班編成で出発した。
途中には山野草のカニコウモリ、タチツボスミレなどの花が我々を楽しませてくれた。
9時20分には鋲ヶ岳山頂に着いた。 頂上には洒落た東屋の小屋があった。 Tさんが山々の説明をしてくれた。
山桜の登山道 鋲ヶ岳から見た白馬岳

左から朝日岳、すこし右奥には白馬岳が白い雪に光って見えた。  駒ヶ岳、僧ヶ岳も目の前に聳えて見えた。
眼下には宇奈月温泉と黒部川が富山湾の方に続いてるのが解った。
葉緑素を吸いながら緑のトンネルは涼しく、道端には細いワラビ、時々奥の方から赤く咲く椿も見えた。
あまり声がすっきりしないウグイスが ホーホケキョ〜 と鳴いていた。 杉林を過ぎるとブナ、ミズナラなどの林に入った。 
足元には下草がなく明るい林の中を気持ちよく歩く事が出来た。
やがて稜線に出た。 稜線は風が爽やかだったが、あッと言う間に過ぎ、先ほどのコルに戻り、そのまゝ烏帽子
山をめざした。
途中山桜の淡いピンク、タムシバの白い花も綺麗だった。  特にムラサキヤシオの花が印象的で足元には
イワウチワが所狭しと可愛いピンクや白い花を誇らしげに咲いていた。 時折残雪もあった。
9時40分にはのぞき窓と言われる展望台に着いた。 小枝をくぐりのぞいて見ると眼下に宇奈月温泉が良く
見えた。 ここからは笹薮の中の登りとなった。
ムラサキヤシオツツジ イワウチワ のぞきから見た宇奈月と僧ヶ岳

9時50分休憩が入った。 リックをおろして給水をし、飴を口に入れるとパサパサの口の中がまろやかで
美味しかった。
10分休憩して、また登り始めた。 オオカメノキが白い花をつけ、白いタムシバの群生に暫く足を止めた。
雪解けの藪ではカタクリの花が葉を広げ、薄紫の花を付けて咲いていた。 
淡いピンクのイワウチワやショウジョバカマの色違いの花など、次から次と楽しませて疲れを癒してくれた。
10時25分ブナ林の中では雪原が残っており雪上の上を歩き始めた。
冬の雪に耐えた木々はどれもスタイル良いものは無く、曲がりくねった奇妙な格好なもの、大きなこぶの付
けたものなど豪雪の中を耐えて育ってきたのだな〜と思った。
11時には目の前に烏帽子山の前衛峰がすっきりと見えてきた。
手前には黒部市が一望できる中、アップダウンしながら雪上歩きが続いた。
烏帽子山の頂上手前からは藪の中を急降下、木につかまり降りたが身体がぐるりと回り危なかった。
全員無事に難関を突破し、今度は雪上の登り。 口がからからに渇いたので雪を口にした。 冷たかった。
11徐35分、道は急坂にかかると一挙に登山道が狭くなって、登りつめると傾斜はゆるくなってブナ林の
茂った広い平らの烏帽子山の前衛峰に出た。 それから一端下がって残雪を登り両脇の藪中を暫く登ると
11時35分に、やっと頂上にたどり着くことが出来た。
烏帽子山は山頂が刈り開けており、少し狭いが平ですっきりしていた。
頂上には三角点と石柱には1274mと表記されていた。 手で触る人、撫ぜる人、無事に登った証です。
12時00分 先着の人達が食事中だったので、我々は少し下がった雪原で昼食タイムとなった。
空は青く澄み切っており、木の根などに腰掛けて、皆で食べる昼食はお腹も減って美味しかった。
12時30分 リーダーから食事の終わった人から頂上に戻るように指示があり、頂上からは Tさんから山の
説明を受けた。 僧ヶ岳はまじかに見えて感激した。
1時00分 には集合写真を撮ってから出発をした。1時20分 途中の雪渓の急斜面を使って Sさんの指導
で登り方、降り方を教わった。
烏帽子山山頂にて 山頂から見た後立山連峰 タムシバ

登るときは足の先に力をいれて、雪を蹴りながら足をしっかり掛けながら登り、降る時は後ろ向きに降りて
手の指先は雪に差し込むようにして降りる。 長時間だと指に感覚が無くなるそうです。
見てると簡単そうだったけど、高所だとさぞ怖いだろうと思った。
私たちは練習とはいえやっぱり怖さを感じました。
雪渓での昇り降りの練習の後、緑のトンネルを少し登ってから、稜線の分岐からドンドン降り始めた。
3時20分には、みんな無事に嘉例沢駐車場の方に着いた。
ストレッチ体操をしてからリーダー、会長から 「これからも安全な登山を楽しみましょう」との挨拶を受けて
解散となった。
今日は本当に楽しい山登りでした。