役員技術研修会
 (片貝山荘をベースにして)

年月日 平成20年 6月 7日〜8日
天  候 晴れ
参加者   6月 7日  18名
        6月 8日  16名 



6月7日
10時00分片貝川第二発電所横の駐車場に集合し、車を集約して今日の研修及び宿泊地の片貝山荘に向かった。
10時30分には片貝山荘に到着した。  
早速荷物を搬入し、会場設営のためテーブル配置やござ敷きと掃除に取り組んだ。
片貝山荘

11時00分、技術委員長のSさんから今日の研修日程の説明の後、「ロープワーク」の講習が始まった。
ダブルエイトノット(8の字結び),ダブルフッシャーマンズ・ノット、インクノット(巻き結び),リングベンド(テープ結び)の結び方について各々やってみた。
皆、真剣に結び方に取り組んでるけど説明書を見たり、話を聞いたりしながらも実際にやって見ると、なかなか思うように行かず何度も繰り返しやってみた。
12時20分には昼食になった。各自持参のメニューと副会長のOさんが山菜を使った味噌汁を作ってくれた。
みんなワイワイ言いながら昼食を取ったが、食事の最中も話しの話題はロ-プの結び方でした。
13時からの午後の研修では技術副委員長のNさんの指導で簡易ハーネス(シートベンド)の方法を二種類習い、それを利用してのトラバースの指導を受けた。
わたしのくせが邪魔して間違った結びになり正しいシートベンドの結び方が身につくまで時間を要した。
その後は負傷者の搬送方法を実際に模擬体験をした。 又、徒渉の仕方、救急用品の取り扱いも習った。
今回教わった主な内容は
  【背負い搬送】・テープスリングによる搬送・ザックとストックを利用する搬送
  【タンカ搬送】・ザックを3つ利用しての搬送を行った。 こ方法は広いところでは利用できるでしょう。
  【補助具】・ストックで松葉杖をつくり使用しましたが使いこなせませんでした。
  【救急】 ・ファースエイド・キットの内容物品の使用方法について 包帯の巻き方・三角巾の使用方法・軟膏の
        塗り方等看護婦の Iさんが丁寧に1品ずつ使用方法を交えて教えてくださった
        しかし、 お医者さんの処方が必要な薬は各人が準備する事が大事ですね
17時00分からは楽しい懇親会。。。
持ち込んだオードブルとOさんの作っていただいた「たら汁」でお酒も入り、大変に盛りあがって楽しい懇親会となりました。
21時00分 明日の実地研修に備え、早めにシュラフに入り眠りに付いた。

6月8日
朝6時に起床し、朝食は各自持参の食料とOさん手製の味噌汁をいただいて早々にすませる。
今日も朝早くから味噌汁を作って頂きありがとうございました。
7時00分には車5台に分乗し毛勝山登山口に向かった。
7時25分に準備運動後、登山口より本日の実地訓練場所まで登り始めた。
登り口は朝のさわやかな空気を吸い込みながらシダの葉が辺り一面広がり、すがすがしい新緑の林の中へと進む。
イワウチワやイワカガミが咲いている。ギンランも白い花をつけていた。
途中には左手には僧ヶ岳や駒ヶ岳、サンナビキ山が見えた。 やがて右手には大明神山が木立の間から聳えて見えた。凄く勇壮な感じのする山だ。
 毛勝山登山口からの登り 大明神山 参加者集合写真

研修地としては平らな草原地迄行く予定だったが、結局は標高2000m近くの適当な平地で昨日習ったことの実地研修が始まった。
  【連絡】 少なくとも2人以上で行く。
  【待機】 ツェルトの張り方かや体力があるうちに的確な判断と行動が必要ですね。
自力搬出としては次の事を模擬体験をした。
  (イ)テープスリングを使用しての搬送は不安定性と身体への負担が大きいと感じた
  (ロ)ザックとストックを使用し、膝(事故者)や肩(搬送者)にタオルを当てるなどして痛くないようにする。
     前後にロープで搬送者の下山(登山)をサポート。なるべく搬送者が疲れないうちに交代する。
11時00分に昼食を取り11時30分から下山をし始めた。
背負い搬送の訓練 懸垂下降の訓練 Sさん虫刺され(早速実践処置)

下山途中に、突然Sさんが肘の内側を虫に刺されるアクシデント。 早速・・救護の Iさん、Nさん持参の毒吸引器にてファーストエイドの実践が役立った。
12時45分1060M近くの急斜面で懸垂下降の研修。 「クレイムハイスト・ノット、ムンターヒッチ」の2つ方法を現場で実践をした。  さすがにみんなの表情に真剣味と緊張感が走った。
14時10分登山口にて到着した。  ストレッチ後山荘に向かった。
片貝山荘清掃「来た時よりきれいに」と全員で清掃。 
15時40分集合場所の第2発電所駐車場にて解散となった。

【感想】
昨年、文部科学省登山技術研修所での研修が非常に役に立った。今回はベテランの方々のサポートに信頼を置きながら も、やはり自分自身に気合を入れてやらねばと思った。
研修とは言え、ひとつ間違えれば事故になりかねない。年々の積み重ねが実となる研修になっていくに違いないだろう。